
個人事業主やフリーランスの方々にとって、確定申告は避けて通れない重要な手続きです。
その中でも、青色申告は多くのメリットがある申告方法として知られています。
そこで今回は、確定申告の中でも青色申告について詳しく解説し、その特徴やメリット、手続きの方法などを分かりやすく解説していきます。
確定申告の青色申告を分かりやすく解説
青色申告とは
青色申告は、個人事業主やフリーランスが選択できる確定申告の方法の一つです。
確定申告の中の青色申告のおもな特徴は以下の通りです。
- 複式簿記による正確な記帳が必要
- 詳細な会計処理に基づいて申告を行う
- 様々な税制上の優遇措置を受けられる
青色申告の名称の由来は、かつて青色の申告書を使用していたことから来ています。
現在は白色の用紙を使用していますが、名称はそのまま残っています。
確定申告で青色申告をするメリットは?
確定申告の中で青色申告を選ぶと、以下のような大きなメリットが得られます。
メリットに該当する人は青色申告での確定申告がおすすめです。
確定申告で青色申告を選ぶメリット 青色申告特別控除
青色申告を行うことで、最大65万円の所得控除を受けることができます。
ただし、控除額は以下の条件によっても以下のように変化するという条件です。
- 65万円控除...e-Taxによる電子申告を行い、電子帳簿保存を行っている場合
- 55万円控除...複式簿記で記帳し、貸借対照表および損益計算書を作成している場合
- 10万円控除...上記の条件を満たさない場合
確定申告で青色申告を選ぶメリット 青色事業専従者給与の必要経費算入
事業に従事する家族従業員に支払う給与を、必要経費として計上することができます。
これにより事業全体の所得を減らし、節税効果を得ることが可能です。
確定申告で青色申告を選ぶメリット 損失の繰越控除
事業で赤字(損失)が発生した場合、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越して所得から控除することができます。
これにより単年度で大きな損失が発生しても、長期的な視点で税負担を軽減することができるでしょう。
確定申告で青色申告を選ぶメリット 減価償却の特例
30万円未満の少額減価償却資産を購入した場合、全額を経費として計上することができます。
これにより、設備投資に対する税制上のメリットを得ることができるでしょう。
確定申告の青色申告の手続き
青色申告の確定申告を行うためには、以下の手続きが必要です。
確定申告の際に青色申告を選ぶ際には、以下の手順で行っていきましょう。
確定申告の青色申告の手続き1 青色申告承認申請書の提出
青色申告を行うためには、まず税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。
提出期限は以下の通りです。
- 新規事業開始の場合...事業開始から2ヶ月以内
- 既存事業の場合...青色申告を行いたい年の3月15日まで
確定申告の青色申告の手続き2 複式簿記による記帳
青色申告では、日々の取引を複式簿記で正確に記録する必要があります。
複式簿記とは、全ての取引を借方と貸方に分けて記録する方法です。
これにより、事業の財政状態と経営成績を正確に把握することができます。
確定申告の青色申告の手続き3 決算書の作成
事業年度終了後、青色申告決算書を作成します。
青色申告決算書には、貸借対照表・損益計算書、および各種明細書が含まれます。
確定申告の青色申告の手続き4 確定申告書の作成と提出
青色申告決算書をもとに、確定申告書を作成します。
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間に行います。
e-Taxを利用した電子申告を行うと、より高額の青色申告特別控除を受けられる可能性があります。
確定申告の青色申告に必要な帳簿と書類
確定申告の青色申告を行うためには、以下の帳簿と書類が必要です。
主要簿
- 仕訳帳...全ての取引を時系列で記録する帳簿
- 総勘定元帳...仕訳帳の内容を勘定科目ごとに集計する帳簿
補助簿
- 現金出納帳...現金の収支を記録する帳簿
- 売上帳...売上を記録する帳簿
- 仕入帳...仕入を記録する帳簿
- その他、必要に応じて作成する補助簿
決算書類
- 青色申告決算書...貸借対照表、損益計算書、および各種明細書など
申告書類
- 確定申告書...所得税の確定申告書(第一表、第二表)
確定申告の青色申告においてこれらの帳簿と書類は、7年間保存する必要があります。
税務調査の際に提示を求められる場合がありますので、適切に管理しておくことが重要です。
確定申告の青色申告を簡単に行うコツ
青色申告はこれまで確定申告を自分でしたことがない人であれば、非常に複雑に感じられるかもしれません。
しかし、以下のコツを押さえることで青色申告での確定申告は比較的簡単に行うことができるでしょう。
確定申告の青色申告を簡単にするコツ 会計ソフトや確定申告ソフトの活用
複式簿記の知識がなくても、会計ソフトを使用することで簡単に記帳を行うことができます。多くの会計ソフトは、入力された取引を自動的に仕訳し、決算書を作成する機能を持っています。また、確定申告ソフトを利用することで、申告書の作成も効率的に行えます。
確定申告の青色申告を簡単にするコツ 日々の収支をこまめに記録
毎日の取引をこまめに記録することで、後で大量の処理をする手間を省くことができます。
スマホアプリなどを活用して、外出先でも簡単に記録できるようにしておくと便利です。
確定申告の青色申告を簡単にするコツ 基本的な税務知識の習得
青色申告を正しく行うためには、基本的な税務知識が必要です。
書籍やオンライン講座などを活用して、必要最小限の知識を身につけておくと良いでしょう。
確定申告の青色申告を簡単にするコツ 専門家への相談
初めて青色申告を行う場合や複雑な取引がある場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
適切なアドバイスを受けることで、ミスを防ぎ、最大限のメリットを得ることができます。
確定申告の青色申告の注意点
確定申告の青色申告は所得の申告方法の中では比較的簡単にできる方法が揃っています。
しかしあくまでも青色申告は確定申告ですので、注意点をしっかり押さえた申告が必要です。
ここでは、青色申告を行う際の注意点を見ていきましょう。
青色申告を行う際の注意点 帳簿の保存期間
帳簿と書類は7年間保存する必要があります。
電子データで保存する場合はバックアップを取るなど、データの紛失に注意しましょう。
青色申告を行う際の注意点 複式簿記の知識
青色申告には複式簿記の知識が必要です。
会計ソフトを利用することで負担を軽減できますが、基本的な仕組みは理解しておく必要があります。
青色申告を行う際の注意点 申告期限の厳守
確定申告の期限(通常は3月15日だが年によって違うこともある)を守ることが重要です。
期限を過ぎると、青色申告のメリットを受けられなくなる可能性があります。
青色申告を行う際の注意点 正確な記帳と適切な経費計上
不適切な経費計上や収入の隠蔽などは、重大な問題につながる可能性があります。
常に正確な記帳を心がけ、疑問がある場合は専門家に相談しましょう。
確定申告の青色申告を分かりやすく解説まとめ
今回は、確定申告の中でも青色申告について詳しく解説してきました。
青色申告は一見難しそうな確定申告の方法ですが、やり方を覚えてしまえば比較的手軽にできるようになっています。
まずは必要書類などをチェックして、会計ソフトなどを活用していくのもよいでしょう。