
フリーランスや個人事業主が増加傾向にある中で、今年初めて確定申告の必要性が出てきたという人もいるでしょう。
個人事業主の場合、確定申告を自分でやるという人も多くなにから始めればよいかわからないという人も多くなっています。
個人事業主として活動し始めたばかりで確定申告が難しそうと感じる人でも、一つ一つしっかり理解すれば間違いなく確定申告を行うことが可能です。
そこで今回は、個人事業主の確定申告のやり方を分かりやすく解説していきます。
個人事業主の確定申告のやり方を分かりやすく解説
個人事業主は確定申告を正しく理解するところから始めよう
確定申告とは1年間の収入と経費を計算し、納めるべき税金を自分で申告する手続きです。
個人事業主が確定申告をする主な理由は以下の通りとなっています。
・所得税を正確に計算し、納付するため
・収支を整理し、事業の状況を把握するため
・各種控除を受け、適切な税額を算出するため
また「個人事業主になった=絶対に確定申告しなければならない」というわけではなく、一定の基準を満たした個人事業主は確定申告の必要性がでてくるでしょう。
確定申告が必要な所得の基準は、原則として年間の所得が48万円を超える場合に確定申告が必要です。
ただし収入から経費を引いた所得が48万円以下でも、医療費控除やふるさと納税の控除を受けたい場合は確定申告をした方が良いでしょう。
個人事業主が確定申告を行う流れ
個人事業主が確定申告を行う際には確定申告の期間内にやることと、その前から準備することがあります。
確定申告の期日に間に合わないということがないように、ここで個人事業主が確定申告を行う流れをしっかりみていきましょう。
確定申告の基本的な流れ 開業届の提出(事業開始時のみ)
個人事業主として事業をスタートさせるのであれば、まずは開業届というものを税務署に提出する必要があるでしょう。
事業開始から1ヶ月以内に税務署に提出していきます。
確定申告の基本的な流れ 日々の帳簿記録と書類の保管
開業届を提出したら、日々個人事業主としての活動を行いながら収入と経費を正確に記録していきましょう。
収入も経費も領収書や請求書などの証憑書類を規定の方法でしっかり保管していきます。
確定申告の基本的な流れ 確定申告書類の作成
日々の業務として帳簿をつけていればいるほど、確定申告は楽になります。
確定申告の期間が近づいたら、確定申告書・収支内訳書または青色申告決算書・各種控除証明書などを準備していきましょう。
より具体的な確定申告に必要なおもな書類は以下の通りです。
- 確定申告書
- 収支内訳書または青色申告決算書
- 各種控除証明書(医療費控除の明細書、ふるさと納税の受領証など)
- 帳簿類(特に青色申告の場合)
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 身分証明書(運転免許証など)
これらの書類を事前に準備しておくことで、スムーズに申告作業を進めることができます。
確定申告の基本的な流れ 申告書の提出
確定申告で提出する書類が揃ったら、続いて申告書の提出を行っていきましょう。
確定申告は申告期間というものがありますので、その年に指定された期間内に確定申告を行う必要があります。
確定申告の期間は原則として2月16日から3月15日までとなっていますが、、3月15日が土日祝日の場合などは次の平日が期限となるでしょう。
よって、年によっても確定申告の期間が若干ずれることはあります。
2024年現在、確定申告の提出方法は以下の3つのいずれかとなりますので、期日を守って申告していきましょう。
・e-Tax(オンライン)
・郵送
・税務署への持参
確定申告の基本的な流れ 納税
確定申告で申告書の提出が完了したら、続いて必要に応じて所得税などを納税していきます。
納税方法は、以下の方法が利用可能です。
・口座振替
・コンビニ納付
・クレジットカード納付
など。
確定申告後の税金には納付期限も設けられています。
納付期限は原則として3月15日までとなっていますが、口座振替の場合は4月21日までです。
期限を過ぎると延滞税などのペナルティがかかる可能性があるので、余裕を持って準備しましょう。
個人事業主の確定申告は青色申告と白色申告のどっちを選ぶ?
個人事業主の確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。
売り上げがほとんどないという状況を除いては、青色申告がおすすめです。
青色申告のメリット
・最大65万円の特別控除が受けられる
・赤字の繰越控除が可能(3年間)
・家族従業員の給与を経費として認められる
青色申告の申請方法:
・「青色申告承認申請書」を税務署に提出
・開業時は開業から2ヶ月以内、既に事業を行っている場合は3月15日までに提出
白色申告は特別な手続きは不要ですが、青色申告に比べて控除額が少なくなります。
可能であれば青色申告を選択していきましょう。
個人事業主の確定申告をお得にするポイント
最後に個人事業主の確定申告をお得にするポイントについても見ていきましょう。
このポイントをチェックしておくだけで、個人事業主は確定申告を効率よく完了できたり、税金の節約などにもつながります。
経費計上は漏れなくする
確定申告では「売上」に対してではなく「所得」に対して所得税がかかります。
そのため必要経費をもれなく申告することが、節税対策にもつながっていくでしょう。
経費として認められるものの具体例は以下の通りです。
・仕入れ費用
・事務所家賃
・通信費(業務用)
・交通費(業務関連)
・広告宣伝費
・減価償却費(パソコンなどの機器類)
ただし「私的な用途の費用」「罰金や反則金」「所得税や住民税」などは、経費として認められません。
経費の計上は慎重に行い、不明な点がある場合は税理士に相談するのがおすすめです。
所得控除と税額控除も忘れずにチェックする
控除を適切に活用することで、納税額を抑えることができます。
控除を受けるためには、それぞれ必要な証明書類を用意する必要がありますが、おもな控除には以下のようなものがあります。
主な所得控除
・基礎控除(48万円)
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除
・医療費控除
・寄附金控除
税額控除
・住宅ローン控除
・政党等寄附金特別控除
e-Taxを利用してオンライン申告する
ここ数年でオンラインから確定申告ができるe-Taxという申請方法が登場しました。
e-Taxを利用するメリットには、以下のようなものがあります。
・自宅から24時間申告可能
・添付書類の提出省略
・還付金の早期受け取り
e-Tax利用開始手続きの方法はざっくりと、以下の通りです。
- e-Taxのウェブサイトで利用者識別番号を取得
- マイナンバーカードを準備(またはICカードリーダライタを用意)
- e-Taxソフト等をダウンロード
マイナンバーカードを使えば、より簡単にe-Taxを利用できます。
スマートフォンからの申告も可能になっているので、ぜひ活用してみてください。
個人事業主の確定申告のやり方を分かりやすく解説まとめ
今回は、個人事業主の確定申告のやり方を分かりやすく解説していきました。
個人事業主でも確定申告が必要になる人と不要な人がいますので、まずは確定申告をする必要があるのかどうかを日々の帳簿などから確認してみましょう。
期日を守ってしっかり申告を行ってくださいね。